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『サーキットの狼』電子化記念! 作者・池沢さとし先生インタビュー

 
この度は、「サーキットの狼」が電子コミックにて配信されることが決定しました。「サーキットの狼」が、連載されていたのは、1975年〜79年、連載開始時から、40年近く経っている作品が、ファンの方々に今なおこうして読み継がれ、電子書籍へと形を変えて世に送り出されることによって、また新たな読者にも読んでもらえる機会が増えました。そして、著者である池沢さとし先生に電子化記念として、インタビューをいただきました。
 
Q:まず、電子書籍についてどう思われますか?
 

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A:電子コミックで配信って聞くと、70年代の<スーパーカー>ブームを直に体験した世代には、馴染みがないかもしれないね。
でも、電子コミックで、あらためて読んで、あの頃のワクワクドキドキ感や「憧れ」や「夢」という少年時代のような心をもう一度、取り戻せたらいいと思う。そして、今また、頑張ろうという気持ちになってくれたら嬉しいね。
ほら、あの時代は、クルマもアナログだったし、その頃の人も……ふっふふ。
 
Q:当時を振り返ってどうですか?
 
ikezawa2A:うーん。「サーキットの狼」は当時、社会現象としての<スーパーカー>ブームを引き起こすまでになったけど、よく言われるのは、あのマンガによってこの業界(クルマ会社、レーシングドライバー、車雑誌の編集者、モータージャーナリスト)に入った方も多い。それだけ影響力があったね。
また、そんな人たちと出会えることも嬉しい。マンガは、それだけパワーのある媒体だという証明であり、人の人生まで左右する力があるってあらためて思うね。


 
Q:先生も当時レーサーを目指していたのは、本当ですか?
 
A:そうそう。当時の俺には、漫画家以外に、「レーサー」になりたいなんて、夢があって、実際ロータスや2000GTを乗り回していたよ。その魅力に取り憑かれていたね。そして、自分の好きなことを書きたくてこの漫画が、生まれた。
前半なんかは、ほとんど実経験に基づいているんだけど……ただの走り屋だった主人公が、「速い奴がいる!」と評判が立って、F1で走るようになるって「サーキットの狼」のサクセスストーリーは、まさしく、「俺の夢」なわけ。
好きなモノを題材にするのは、大切なポイントだね。
 
Q:「サーキットの狼ミュージアム」もありますよね?
 

池沢早人師 サーキットの狼MUSEUM公式サイト

 
A:うん。昔からの俺のファンだった親子が、気がつけば「サーキットの狼」に登場したクルマたちばっかり集めてた。40年来の親友の知り合いという縁があって「サーキットの狼ミュージアム」が実現したんだ。しかも、まだ生きてる人でそういう作家ってあんまりいないかもね(笑)
あそこにいけば、俺が使用したグッズや生原稿なんかも見れるよ。取材なんかで、運が良ければ俺に会えるかもね。一緒に写真撮るのとかもOKだし、サインもしてあげるよ。そんときに会えたらラッキーだね。
 

 
 池沢早人師・サーキットの狼ミュージアム 
 茨城県神栖市息栖1127-26 
 公式サイト:http://ookami-museum.com/ 
 

 
Q:最近、若者のクルマ離れというのをよく聞きますが……?
 
A:うん。クルマに興味ないし、諸事情で乗れない人がいるかもしれないけど、できるだけ若い人たちに乗って欲しいね。ちょっとした勇気が必要だけど、無理してでも飛び込むことによって、自分の世界観まで変わるかもしれない。男子たるもの潜在的に、乗り物への憧れがあるはずで、このマンガを通じてそのドアを開けちゃうかもね。なにより、このクルマが欲しいとか、乗りたいという目標を持つことによって頑張れるし、あらたな自分を発見できると思うよ。かつてそうで、いま成功してる人も見てきてるしね。俺自身もそうだったし。
 
Q:ファンの方やこれから読まれる方へ
 
ikezawa6A:この電子コミック化を機に、「本は紙に限る!」って頑固なオヤジにも、また、「サーキットの狼」を知らない若い世代にも、新たに、風吹裕矢、早瀬佐近、沖田、隼人ピーターソン…彼らの活躍と物語に、“出会って”欲しい。
それまで目もくれなかったものへの、ふとした出会いが、人生を劇的に変えるどころか、自分の人生を新たに塗り替えることだってあるかもしれない。


新たな読者によって、今の若者達にこそこのマンガを通して、クルマに興味を持って欲しいな。
クルママンガの原点が40年前のこの「サーキットの狼」にあると自負しているしね。
 
ありがとうございました!
 
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『サーキットの狼』電子版発売記念として、池沢さとし先生のイラスト&サイン入りミニカーが当たるプレゼントを実施中です。
>応募ページヘ(締切:2016年1月31日)
 

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