「上司とうまく話せない……。」「会社の対人関係に気疲れしてしまう……。」とお悩みの方に読んでほしい一冊が、社会心理学者・島田一男先生のベストセラーを電子書籍で復刊した『気ばたらき会話術 人に好かれる話し方』です。
本書では、「コミュニケーションに悩んでいる」方に向けて、150もの具体的な方策を紹介しています。
今回は本書の中から、新社会人の皆様に是非参考にして頂きたい内容を紹介します。
◇人間関係がうまくいく”5つのポイント”とは？
会社という組織内は、学生時代のような同年代の方と接する機会はあまりありません。
先輩、上司と話す時は、敬語やマナーにも注意をはらわないといけません。さらに、何かしらのプロジェクトに参画した時は、自分の親よりも年上の人と円滑にコミュニケーションを取り、仕事をしなくてはいけません。
そんな時に大事になるのが、他人とコミュニケーションを取る際の“ちょっとした心づかい”。本書では「気ばたらき」と表現しています。
島田氏は、本書の中で大きく5つに分類しています。
(1)相手の立場、自分の立場に応じて、接し方や言葉づかいを考えること
(2)相手との適切な距離感を見極めること
(3)目上の人と話す時は、苦手意識を捨てて積極的にコミュニケーションを取ること
(4)相手の期待に応えること
(5)大勢の人の前で話す時は、聞き手と“仲良く”するように意識すること
◇物言いは“否定形”より“肯定形”を使うべき！
例えば、あなたがなにかのプロジェクトに参画しているとします。その時、メンバーの一人が愚痴をこぼしていると、きっとあなたの士気は下がってしまうのではないでしょうか。
逆に、あなたがつい愚痴をこぼしてしまったら、それを耳にした周囲の人は気が滅入ります。
島田氏は、「仕事の場では、できるだけ否定的な言い方を避けるのも、だいじな心づかいの一つ」だと指摘しています。
例えば、あなたが上司から無理難題なノルマを課せられたとします。その時、「できるかどうか分かりません」と言うのではなく、「できるところまで精一杯頑張ってみます」と肯定的な表現をしてみましょう。ほとんど同じ意味のことを言っていても、相手に与える印象は大きく違います。さらには、周囲に仕事への意欲や積極性を伝えることができるでしょう。
◇電話応対は、たった一つの心がけでうまくいく！
電話の応対は、ビジネスパーソンにとって避けては通れないコミュニケーションの一つです。直接会って話す時とは違い、相手から伝わってくる情報が音声のみなので、話の細かいニュアンスがつかみにくく、正確な情報が伝わっているかどうか不安になることもあるでしょう。
そんな不安を解消するために、本書の中では「「相手の言ったことを要約しながら話を聞く」「という方法を勧めています。
電話先で相手が話した内容を自分の頭の中で要約し、「今のお話は○○ということですね」や「○時に○○でよろしいですね」と、相手に再確認してみるということです。
この「気ばたらき」によって、齟齬を減らすことができるだけでなく、相手にも「内容がしっかり伝わっている」という安心感を与えることができます。
今回紹介した以外にも、本書にはビジネスシーンですぐに実行できる内容が多く掲載されています。“人に好感を与える話し方”を身につけたい方は、ぜひ下記のリンクからダウンロードしてみてください！
著者プロフィール
島田一男（しまだ かずお）
岩手県生まれ。東京文理科大学心理学科卒、研究科修了。1962年「社会的態度に関する組織的研究」で文学博士。聖心女子大学文学部助教授を経て、教授。1993年定年退任、名誉教授、川村学園女子大学教授、文学部長を務める。
日本心理学会理事・日本社会心理学会会長を歴任し、マスコミでも幅広く活躍した。日本社会心理学会名誉会員。
1995年死去。
書籍紹介
『気ばたらき会話術 人に好かれる話し方』
著：島田一男
価格：800円（税抜き）
＜内容紹介＞
ちょっとした心づかいで会話はもっと楽しく、コミュニケーションはもっとスムーズになる。
価値観が多様化する現代、人と人とのコミュニケーションはますます難しくなっています。
会話はコミュニケーションの基本ですが、中には「自分は口下手だ」というコンプレックスを抱いている方もいることでしょう。
人と話すとき、なにもアナウンサーのように流暢に話す必要はありません。
仮にあなたが口下手だとしても相手に自分の気持ちを伝え、円滑なコミュニケーションをとることはできます。
ポイントはちょっとした気ばたらきです。
本書では、初対面での会話から目上の人・目下の人と話すときの急所、人まえで話すのが苦痛でなくなるテクニックまで、会話をする上で相手に好印象を与える配慮の仕方をご紹介いたします。
今のままの話し方にほんの少しプラスするだけで、もっと人を惹きつけ感じがいいと思われることは可能です。
あなたらしく楽しく会話するため、是非本書を活用してみてください。
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